4月になりまだ少し寒い日が続きますが、Luce.(自邸)のこの冬のエネルギー使用量データが揃ったので書き留めておきたいと思います。
Luce.の冷暖房計画は、2F上部に冷房用エアコンと1Fに暖房用ペレットストーブを設置し、それぞれ1台でまかなう設計でした。しかし少しの間ペレットストーブの設置は様子をみることにして、2Fに小さなガスストーブを購入しました。(レイアウトはイラスト参照)
木造11帖用のストーブを昨年12月下旬から2月いっぱいくらいまで、夜と朝の何時間かストーブをつけているだけで室温はほぼ20度を保ち、マンションでは冬の必需品だった加湿器を使うことなく湿度もほぼ50%前後を保っておりました。
夏は太陽光の電気が充分余ってしまうので、憧れの?一日中エアコン生活。去年の夏は猛暑だったので、とても快適な生活が出来ました。
電気とガスの使用量をグラフにしてみました。
H23年から記録していた我が家のデータ、緑色がLuce.のもの、オレンジは築浅のRC造マンション、黄色は築15年ほどのRC造マンションのそれぞれ平均値です。電気使用量については、生活や家電等はほぼ変わっていないので、マンションより広くなったLuce.での生活の方が約20%くらい減っている感じです。(Luce.にはロフトがあるので面積と気積は断然大きいです)
冬の使用量差が際立っていますが、マンションでは冬の暖房をほぼエアコンでまかなっていたので、その影響が大きいと思われます。(意外と知られていないのですが、エアコンの暖房は冷房よりはるかに電気を消費します。)
ガス使用量についても、3つのデータは場所や設備が多少異なるので、全く同じように数字を比べることは出来ませんが、こちらも25%くらい削減されていると予想されます。 Luce.には太陽熱温水器(6月中旬完成)を設置しています。これに計器がついておらず効果を数値で測れないのが残念ですが、やはり温水器の効果は相当ありそうです。
気になるランニングコストは、現在のところ「ガス代 + 買電¥ - 売電¥ =多少の支出」ですが、売電を始めたのが昨年の11月中旬でしたので、年計が出たらまたお知らせさせていただこうと思います。
では、肝心の住み心地は?というと..
「今年の冬は暖かくて、風邪も引かなかった!」 「夏も涼しくて気持ち良かった!」と家族は大満足です。
先進国の中でも性能が低いとされる日本の家。2020年の住宅の省エネ義務化は見送られてしまいましたが、もはや住宅の性能はデザインと同じように大切な要素だと考えています。 少ないエネルギーで快適に暮らす家。 Luce.は「ふつうの街中で、家族4人の家がオフグリットして暮らせるのか?!」という挑戦でもありましたが、今まで電力不足で買電をしたのは、9月の約1日間だけでした。
つづく。。